人のつながりを広げてパワーをつくる
コミュニティ・オーガナイジングのポイントは、人のつながりをつくること。一人ではできなかったことを、周りを巻き込み、変化につなげる。そのためにはカリスマ的なリーダーも特別な資質も必要ありません。どんな人でも、徐々につながりを広げていくことで、大きなパワーを生み出すことができます。
ステップごとにわかりやすく解説
Part 1では、小学生カナメが学校で直面した課題に仲間とともに挑む架空のストーリーを軸に、コミュニティ・オーガナイジングの5つのステップや各種のツールをわかりやすく説明。ひとりの一歩から大きな変化を生み出していくまでの一連のプロセスを知ることができます。理解を助けるイラストも多数掲載。
地域行事から法改正まで多様な事例を紹介
Part 2では、若者による成人式の 変革、産後ケア施設の立ち上げ、刑法改正キャンペーン等、コミュニティ・オーガナイジングで変化を起こした実践事例を紹介。日々の「モヤモヤ」から変化に至る様々なケースを通して、読む人自身の「ほしい未来」に向けた一歩も見えてくるかもしれません。
読者の方からの声
らくださん
小学5年生のカナメが、学校で起こった困りごとを地域のお世話係のユ キさんに相談しながら、仲間を増やして解決していくストーリー。
そんなほんわかしたストーリーの中に「コミニュティ・オーガナイジングって何?」に対する答えが凝縮されている。
300ページ越えを感じさせないライトな読み心地ながら、ずっしりと大切なことを教えてくれる本。普段読書をしない人にもおすすめ。
ゆきさん
主人公のカナメが、仲間と一緒に困難を乗り越えて、問題解決に向かっていく様子が、楽しく描かれています。ストーリーの展開に引き込まれ、チームの一員になった気持ちになります。面白いストーリーの中に学びを深められる、一石二鳥の良書です。世の中には、おかしいなと思うことが、たくさんありますが、それを仕方ないとあきらめるのではなく、しかも闇雲に立ち向かうのでもなく、どうすれ ば解決に向かっていけるのか、そのヒントを見つけることができます。
YURIさん
読み終わったあとに、勇気が湧いてきます。たくさんのコミュニティオーガナイジングの手法を使った事例を読むと、「仕方ない」から「仕方がある」社会にしたい、という気持ちと、「できるんだ」という気持ちが湧いてきます。
1度読んでも、必要だと思った項目をまた読み返す、実用書的にも使えるなと思いました。
また、出版社の英治出版さんや、一般でも実施されいているABD(アクティブ・ブック・ダイアローグ)もこの本を読むのにとても適していると感じます。さまざまな立場の人の視点を入れながらこの本を読むともっと深く理解できると感じます。